FUKUOKA RESORT NEXT 自然と可能性があふれている。

福岡都心部からほど近い自然ゆたかな地域の魅力をご紹介します。

ビジネスレポート

「世の中に必要とされる飲食事業を創造し続ける」
今宿・長垂エリアに新たな風を吹き込む、
㈱オペレーションファクトリーの挑戦<後編>

㈱オペレーションファクトリー

全国各地でプロデュースや直営店舗を運営する「㈱オペレーションファクトリー」。福岡で3店舗目に立ち上げた「カリフォルニア バーベキュー ビーチ」は、中心地ではなく今宿地区にあります。なぜこのエリアに、そしてどんな想いで事業を立ち上げたのかを㈱オペレーションファクトリーの西尾元伸さんにお聞きしました。成長を続ける福岡市の未開拓エリアの新規事業事例として、農山漁村地域でのビジネス展開のポイントや地域資源を活かしたビジネスモデル構築のノウハウに迫ります。

「街の人間が集う場所」から「地元の人がご飯を食べにくる場所」へ

一瞬福岡であることを忘れそうな空間。こちらはウッドデッキエリア。エアストリームの車体が夏の日を反射して一層夏の空気感を演出してくれる

福岡の3店舗目にして、それまでに前例のない郊外エリアでの新業態「カリフォルニア バーベキュー ビーチ(以下、CBB)」にチャレンジした㈱オペレーションファクトリー。長垂・今宿地区の自治会などの協力もあり、現在地域住民に愛されるお店になっていますが、そんなCBBも、オープン当初は様々な失敗を経験したようです。
「カリフォルニアの空気感を演出するにはエアストリームがいいよね!」、という意見で、キャンピングカーの購入までは順調だったそうですが、国内への輸送で躓きます。キャンピングカーは、素人が勝手に動かすことができないと知ったのは購入の後。レッカーするための専用車や資格など、想像していなかったことが多発し、チームは蒼然としますが、「どうしてもこのかっこいいエアストリームを並べたい」という想いで実現させたそうです。
そんな経験がありながらも、自治会長の後押しもあり、なんとかいまのスタイルが決まりオープンを迎える運びとなりますが、オープニングレセプションで、次の失敗が訪れます。DJブースを設置し、シャンパンを片手に踊ったり飲んだり食べたりしながら楽しめる都会的な演出を考えて準備したところまではよかったのですが、スピーカーを海側ではなく山側に向けて設置し、爆音で鳴らしたため、翌日に大クレームに。後日自治会の方々を無料で招待し、お詫びしながらお店のことを真摯に説明することでなんとか納得してもらい、無事にオープンとなったそうです。

印象的な幕開けとなったCBB。しかしこのときのできごとが、今の店舗運営に影響しているようです。
「良くも悪くも注目されているわけで、地域の人のことをもっと考えようというきっかけになりました」と西尾さん。CBBで提供するメニューには、「地元の食材を使用する」という当初のコンセプト通り、糸島豚など地元の食材が使用されています。しかし当初と現在とでは、集客が明らかに変わってきたそう。オープン当初は地元対福岡都市圏の集客状況が1:9だったのに対し、いまでは4:6になってきています。「地域に愛される飲食店が長続きする」という想いで、日々努力しているそうです。

地域に根付く飲食事業のモデルケースとして、社内リソースを深めたい

地域の可能性を見据えた飲食事業。「今宿を盛り上げる存在になれたら」と、西尾さんの想いは深い

CBBの事業は、㈱オペレーションファクトリーにとって、過去の事例とはかなりケースが異なるように見受けられますが、西尾さんの答えは「否」。㈱オペレーションファクトリーの企業理念「世の中に必要とされる飲食事業を創造し続ける」に則っただけだと語ります。
「カリフォルニアスタイルというトレンドをいち早く取り入れ、昨年の夏にはグランピングスペースも新設しました。そうした進化しつづける姿勢と、地域で必要とされている課題とをうまく組み合わせていくことが、都心部以外に出店する命題であると考えています」
外観的には前例がないスタイルですが、企業理念に即して地域とトレンドを実直に検証し作り上げた結果、CBBという業態が生まれただけ、と言い切れるからこそ、今も地域に愛されているのだと感じました。この㈱オペレーションファクトリーの企業理念で、福岡の郊外に新たな事業が展開される日も近いかも知れませんね。

(取材/後藤暢子)

California B.B.Q BEACH(カリフォルニア バーベキュー ビーチ)

福岡県福岡市西区今宿青木1119-1
092-805-4389 受付(11:00〜17:00)
営業時間11:00~22:00(最終受付19:00)
http://calbbqbch.jp/

関連記事

福岡市の農山漁村地域の魅力はこちら